福井良之助
福井良之助(ふくいりょうのすけ)
繊細な技巧と優美な叙情性
東京都出身の洋画家。中学時代に画家を志し、油絵を学ぶ。戦後、疎開先の岩手県での図工教師を経て、29歳で上京。1965年頃から油絵中心の仕事に移行。繊細な描写と渋く深みのある色彩を駆使、日本的な美意識が沈む静謐な詩的絵画空間を生み出していった。
最初は版画家として評価され、アメリカにも作品を発表してました。では、そんな福井良之助について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
雪景色、静物、舞妓などをモチーフに
1975年後から舞妓のシリーズも制作。なお福井良之助の主な作品の技法は、油彩、水彩、鉛筆、版画など。ただ国内では80年代、90年代の当時は、作品の価格も高騰しておりましたが、2000年代以降は以前の価格より低くなっている傾向が見られます。
画壇では無所属を通した
やはり真贋も重要になってきます。特に原画の場合、作家によっては鑑定の有無が決め手になります。日本の画壇では、作家それぞれに鑑定機関を設けております。なお福井良之助の鑑定機関は東京・虎ノ門の東京美術倶楽部になります。
福井良之助 略歴
大正12年(1923)-昭和61年(1986)
東京に生まれ、神奈川県鎌倉で没。
昭和15年 | 東京美術学校工芸科鋳金部を入学。 |
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同19年 | 同科を卒業。 |
同21年 | 第41回太平洋画会展で初入選する。 |
同29年 | 第18回自由美術家協会展で佳作賞を受けた。以後、美術団体展を離れ、ほぼ毎年のように個展を開く。 |
同34年 | 開催した版画の個展が在日アメリカの画商らに認められ、国際展に作品を発表。 |
同41年 | 初めて渡欧し、たびたび欧州旅行に。国際形象展、轟会、潮音会にも出品した。 |
福井良之助 代表作品
- ≪虫かご≫
- ≪さっこう≫など
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