加山又造
加山又造(かやままたぞう)
華麗なる装飾画
日本美術に脈々と流れる装飾美を現代的な感覚で再生復興させた日本画家。琳派の装飾表現が染織、漆器などの意匠に引き継がれたように、同作家も様々な手法を用いて革新的な作品を次々に発表。
日本画のほか版画、陶器、着物や帯、緞帳(どんちょう)からジャンボ機の内装まで多岐にわたります。では、そんな加山又造について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
裸婦をモチーフとした女性美も追求
日本画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。国内の日本画では、愛好家や購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。加山又造の場合、原画・版画ともに「猫」、「桜」、「鶴」が描かれた作品が人気。版画の場合「木版画」より「メゾチント」の方が全体的に評価が高い。
水墨画、陶芸なども取り組まれ
主な作品種類は絹本・彩色、紙本・彩色、鉛筆、版画など。
原画の場合、贋作もかなり存在しているが
なお鑑定期間は、ご子息で加山哲也氏が代表を務める神奈川県藤沢市の有限会社加山になります。ただこちらの機関では所有者からの直接の依頼は受付を行っていないそうで、対象は美術商業者になります。
加山又造 作品
≪鶴≫
≪猫≫
≪灘江≫
加山又造 略歴
昭和2年(1927)-平成16年(2004)
京都に生まれ、神奈川県横浜で没。
昭和19年 | 京都市立美術工芸学校を修了後、東京美術学校に人学。同大学を卒業後山本丘人に師事した。 |
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昭和25年 | 創造美術展に初入選。 |
昭和26年 | 新制作展で新作家賞を受賞。 |
昭和48年 | 日本芸術大賞を受賞した。 |
昭和49年 | 新制作日本画部が独立して創画会となり会員となった。 |
昭和55年 | 芸術選奨文部大臣賞を受賞。 |
平成15年 | 文化勲章を受章した。 |
加山又造 代表作品
- ≪黒い薔薇の裸婦≫
- ≪雲龍図≫など
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