東山魁夷
東山魁夷(ひがしやまかいい)
深い精神性を感じる静謐な風景画
一見すると洋画的でありながら、日本的な深い精神性を感じさせるのが東山魁夷の風景画です。国内はもちろん、西欧や北欧、中国など旅で出会った風景を基に作品を描きました。
一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔にいる≪緑響く≫(長野県信濃美術館 東山魁夷館所蔵)は、モーツァルトの曲に着想を得たという作品で、叙情豊かで幻想的な雰囲気が漂います。では、そんな東山魁夷について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
「国民的風景画家」とも呼ばれ
やはり緑や湖の描かれている作品が人気があります。
監修「東山魁夷すみ夫人」の版画も
主な作品種類は絹本・彩色、紙本・彩色、水彩、デッサン、版画など。版画作品もかなり流通しており、その中でも作家直筆サイン又は印の作品と、夫人の「東山すみ」印の作品があります。
直筆サイン入りの版画でも偽物あり
原画・版画いずれにしましても偽物もかなり出回っています。なお鑑定機関は2017年から東京・新橋の東京美術倶楽部になりました。
東山魁夷 作品
≪道≫
≪緑映≫
≪木枯らし舞う≫
東山魁夷 略歴
明治41年(1908)-平成11年(1999)
横浜に生まれ、千葉県市川市で没。
明治41年 | フランスに渡り、アカテミー・ジュリアンに入学したが、ルノワールに傾倒し、師事した。セザンヌ、ピカソ、ドガらとも交遊。 |
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大正2年 | 帰国。 |
大正3年 | 二科会の創立に参加し、間もなく退会した。 |
大正9年 | 再度渡仏、帰国後、春陽会に籍を置く。 |
大正15年 | 国画創作協会に加わり洋画部を創設。 |
昭和14年 | 中国北京に滞在。(~昭和17年まで。) |
昭和19年 | 東京美術学校教授、帝室技芸員。 |
昭和27年 | 文化勲章受章。 |
東山魁夷 代表作品
- ≪秋翳≫(しゅうえい)
- ≪朝明けの海≫
- ≪白い朝≫など
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