浜田知明
浜田知明(はまだちめい)
戦争の不条理を幻想的な銅版画で
熊本県出身の昭和後期から平成にかけて活躍した版画家。昭和9年東京美術学校油画科に入学。藤島武二教室に学び14年卒業する。同年、現役兵として入隊し、翌年中国大陸へ派遣される。過酷な兵役体験を基に、戦争の不条理を幻想的な銅版画を発表。社会の矛盾や人間の愚かさを、諷刺を交えて表現した。
ユーモラスな要素もまじえ
客観的な視点からのユーモラスな要素を交えて作品を制作した浜田知明。主な作品種類は、銅版や金属版など使ったエッチング、メゾチント、アクアチントなど。またブロンズ作品も制作。
浜田知明 略歴
大正6年(1917)-平成30年(2018)
熊本県生まれ、同地で没。
昭和14年 | 東京美術学校油画科卒業。その後入隊した。戦後上京し銅版画制作を始めた。 |
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同31年 | 第2回現代日本美術展佳作受賞。第4回ルガノ国際版画展次賞受賞。≪初年兵哀歌≫を発表した。 |
同35年 | 現代日本美術展で優秀賞を受賞した。 |
浜田知明 代表作品
- ≪初年兵哀歌≫シリーズ
- ≪男と女≫など
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