シニャック
ポール・シニャック(Paul Signac)
絵画と科学の融合
印象派を乗り越えようとした新印象主義の中心人物。ジョルジュ・スーラと共に点描画を研究し発展させた。ただ早世だったスーラの生み出した理論の普及に尽力に努め、広く世に知らしめた。その理論はマティスらの絵画運動、フォーヴィズム(野獣派)に影響を与えました。
晩年は、新印象主義の厳格な理論から少しずつ解放されて行き、より自由な作風に変化して行きました。では、そんなシニャックについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
海辺や港の風景、ヨットなどを好んで描いた
主な作品の技法は、油彩、デッサン、版画など。なお、作品の確認はフランソワーズ・カシャン(FrancoiseCachin)著書・編者のカタログ・レゾネの掲載が前提になります。
国立西洋美術館、大原美術館などでは鑑賞できますが
展覧会での鑑賞以外拝見することも難しい作家でもあります。デッサン・版画などが国内でのアート市場でも出品されることはありますが、油彩作品が出品されることは稀です。
シニャック 略歴
1863-1935
フランスのパリに生まれる。ラ・ヴィ・モデルヌ画廊でのモネ展を見て、画家になる決意をする。
1884年 | 独立(アンデパンダン)芸術家協会の設立に動く。スーラと出会い新印象主義となる技法を追求。以後、同展に定期的に出品。 |
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1886年 | スーラとともに新印象派の指導的立場となる。 |
1887年 | 「レ・ヴァン展」に招かれたスーラとともにブリュッセルへ。ベルギーの画家たちとも交流を深める。 |
1892年 | 前年にスーラが死去し、同年の「二十人展」とアンデパンダン展でスーラの遺作回顧展の開催に尽力。 |
1899年 | 自身の時代の証言・理論としてまとめた「ヴジェーヌ・ドラクロワから新印象主義まで」を出版する。 |
シニャック 代表作品
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- ≪サン=トロペの港≫
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- ≪赤い浮標≫など
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