デペルト
ジャック・デペルト(Jacques Deperthes)
荒れ果てた原野
黒を基調とするデリケートな描線が、古典的な構図の中で美しい調和を見せる風景画家。静寂さと孤独感の中に暖かさと郷愁を漂わせて描いている。ゴルフ場を描いた作品が多いが、そんなデペルトにとっては、ゴルフ競技そのものより、自然の中に切り拓かれたゴルフ場こそが恰好のモティーフとなるのだろう。世界各地の名門ゴルフコースが、デペルトの世界となって描き切られている。
活気のない雰囲気と人間の存在の欠如を主題に
ゴルフ場、田舎の村、寂しげな冬の木々などの風景画を描いたデペルトですが、やはりゴルフコースを描いた作品が人気です。またゴルフ場の作品の中でもグリーン上に「赤い旗」が描かれた作品のほうが評価は高いです。主な作品の技法は、油彩、水彩、版画など。日本国内でもキャンバスの油彩画、リトグラフなどの版画作品ともに、かなり流通しております。
デペルト 略歴
1936-
フランス・シューレンヌに生まれる。現在はスイスに在住。
1954年 | サント・エティエンヌ国立芸術大学、およびジュネーブ装飾美術学校に学ぶ。 |
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1960年 | ジュネーヴのユニオン・ド・バンク・スイスの壁画を制作。 |
1961年 | ジュネーブ、パリ、カンヌ、ロンドン、シカゴ、東京などで個展を開催。国際的に作家活動を展開する。 |
1965年 | フランス政府給費留学生としてイタリアに滞在。 |
1976年 | 日本に初来日。 |
1984年 | ビジョンヌーベルの招きで再度日本に来日。 |
デペルト 代表作品
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- ≪名門ゴルフコース≫シリーズなど
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