ブラック
ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)
キュビズムの創始者のひとり
フランスのキュビズム画家。はじめはフォーヴィズムの傾向を示していたが、ピカソと会って後にキュビズムに傾倒。その後は具象的な静物画や室内画を構成的に描き、その淡い色調にはフランス的な洗練された感性がうかがえる。
晩年には、絵画だけでなく、彫刻、ジュエリー、陶磁器、室内装飾など多様な表現に挑戦しました。さてそんなジョルジュ・ブラック作品に関しての当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
市場では「フォーヴィズム」の時期の作品が人気
同じ作家でも、どうしても作品のクオリティは年代によって変わってきます。描きが細かく完成度が高い作品や、作家の全盛期の作品は、評価や査定額が高くなる傾向があります。海外のアート市場では、作家によっては希少性ある前作にも高額な評価がつく場合もあります。ブラックの場合、評価が高いのは、1905~1907年頃のフォーヴィズムの傾向が強い作品で、その次にキュビズム時代の作品。どちらも制作していた期間が短いので、作品数も少なく希少性があります。
油彩作品はほぼ海外のオークションで出品
ピカソと同時期に活躍した作家だが、作品数がピカソに比べて、少ないこともあり、現在美術館で鑑賞するぐらいしか拝見することも難しい作家でもあります。版画の出品はありますが、油彩作品が国内でのアート市場で出品されることは稀です。
ブラック 作品
≪パレットのある風景≫
≪グレーの大きな鳥≫
ブラック 略歴
1882-1963
フランス、パリ郊外アルジャントゥイユに生まれる。
1907年 | 画商のカーン・ワイラーと契約。ピカソを紹介される。 |
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1910年 | 分析的キュビズムの作風に入る。 |
1912年 | パピエ・コレ、絵具に砂を混ぜることなどを試みる。 |
1935年 | ピッツバーグのカーネギー国際賞受賞。 |
1951年 | レジオン・ドヌール賞受賞。 |
ブラック 代表作品
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- ≪レスタックの風景≫
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- ≪ポルトガル人≫など
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