アントニ・クラーベ
アントニ・クラーベ(Antoni Clave)
古典的スペイン絵画を彷彿とさせるペイントとコラージュ
スペイン・バルセロナ生まれの現代アーティスト。ピエール・ボナールやエドゥアール・ヴィヤールなどのフランスのナビ派の影響を大きく受けたクラーベは、木や金属などの素材とともにペイントを使用して独特のコラージュスタイルを開発。豊かな質感と層状のコンポジションを制作しました。
暗く叙情的な抽象化した作風で舞台のデザイナーでもありました。 そんなアントニ・クラーベについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
土着的な雰囲気と知的な繊細さ
作品の技法に関してもオリジナルなのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。現代アートに関しても、やはりオリジナルが版画などより高額な値がつきます。クラーベの場合、主な作品の技法は、油彩、パステル、グアッシュ、版画などです。
地中海の陽光と陰影に富んだ色彩
ただ日本国内で80年代、90年代の当時は、作品の価格も高騰しておりましたが、正直2000年代以降は以前の価格より低くなっている傾向が見られます。
アントニ・クラーベ 略歴
1913-2005
スペイン・バルセロナに生まれる。
1926年 | バルセロナ美術学校夜間部に通う。 |
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1932年 | 美術学校を辞める。映画館の看板装飾の仕事を手掛ける。また同年バルセロナ貯蓄銀行主催のポスター・コンクールで二等賞を受賞。 |
1939年 | スペイン内乱で共和国側にたちフランスに亡命。国境付近のプラ・ド・モロ、次いでペルピニャンの収容所に収容されるも、ペルピニャンの画家・マルタン・ヴィヴの仲介により、1ヶ月後に解放される。収容所で描いた作品をペルピニャンの喫茶店「メゾン・ヴィヴァン」で展示。パリとロンドンで舞台デザインの仕事を行う。 |
1944年 | パリ国立美術協会特別賞を受賞。 |
1946年 | プラハで「スペイン人画家展」が開催。この際ピカソらとチェコ・スロヴァキアを旅行する。 |
1949年 | ロラン・プチ・パリ・バレーの「カルメン」の舞台装置・衣裳を担当。 |
1952年 | ハリウッドでセット美術を手掛ける。 |
1956年 | 版画作品がベネツィア・ビエンナーレでユネフスコ賞受賞。第28回ヴェネチア国際ビエンナーレでユネスコ賞を受賞。 |
アントニ・クラーベ 代表作品
- ≪王様≫≪女王様≫シリーズなど
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