李禹煥
李禹煥(リー・ウーハン) Lee Ufan
シンプルに削ぎ落とされた余白
1970年前後の「もの派」(石、木、紙、綿、鉄板といったものの単体、あるいは組み合わせて作品とする)と呼ばれる運動の代表的な現代美術作家。青い線が上から太く引かれ、下の方に行くにつれて霞んでゆく―。簡略化された作品もありますが、多くの場合、筆づかいの線で画面は構成されています。「墨に五彩あり」と言われているように、単色でありながら豊かな表現をあらわす「墨」に似た趣きがあります。
2010年には香川県のベネッセアートサイト直島に建築家・安藤忠雄氏の設計による「李禹煥美術館」が開館。「韓国抽象画」の現存作家で最も成功している画家とも言われております。 では、そんなリー・ウーハンについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
一筆一画を重視して
床に置いた画面に岩彩を主体として描くスタイル。主な作品の技法は、油彩、岩彩、水彩、鉛筆、版画など。作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。現代アートに関しても、やはり本画がデッサンなどより高額な値がつきます。
1969年芸術評論「事物から存在へ」を発表
若い作家たちへ影響を与えた。近年、国際的に「韓国抽象絵画」、日本の「もの派」も注目されてますが、そのブームの以前から李禹煥(リー・ウーハン) は国内外で10年ほど前から評価は高く、国内でも比較的流通しております。
李禹煥 作品
≪採石場の想い出1≫
≪項A≫
≪筆より≫
李禹煥(リー・ウーハン) 略歴
1936-
大韓民国生まれ。
1956年 | ソウル大学美術学校中退。 |
---|---|
1961年 | 日本大学文学部哲学科卒業。 |
1967年 | 東京のサトウ画廊で初個展を開催。 |
1969、73年 | サンパウロ・ビエンナーレ展(ブラジル)に出品。 |
1971年 | パリ青年ビエンナーレ(フランス)に出品。 |
1977年 | カッセル・ドクメンタ展(ドイツ)に出品。 |
1979年 | ヘンリー・ムーア大賞展で優秀賞受賞。 |
1994年 | 日本文化デザイン賞を受賞。 |
2001年 | 高松宮殿下記念世界文化賞 絵画部門を受賞。 |
2002年 | 上海ビエンナーレ ユネスコ賞を受賞。 |
李禹煥 代表作品
絵画査定・絵画買取について、作品の技法・真贋など、いろいろなお悩みがあるかと思いますが、お気軽にご相談下さい。
- ≪点より≫シリーズ
- ≪線より≫シリーズ など
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