斎藤義重

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斎藤義重

斎藤義重(さいとう よししげ)

「日本の前衛」の先駆者

初期は抽象作品やアンフォルメル風の作品を手がけていたが、60年前半から素木の板を組み合わせたレリーフ状の作品を発表。また晩年は、黒のラッカーで塗装した板を床上や壁面に組み上げたインスタレーション等を制作しました。青森県弘前市出身で、前衛美術運動の草創期に活動した作家です。

多摩美術大学教授も務め、教育者として側面も持つ。「もの派」(石、木、紙、綿、金属板などといった(もの)を単体、組み合わせで作品を制作。)をはじめとする多くの作家に影響を与えました。そんな斎藤義重について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。

既成のジャンルにとらわれず

作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。現代アートに関しても、やはり本画がデッサンなどより高額な値がつきます。斎藤義重の主な作品の技法は、油彩、グワッシュ、水彩、版画など。オブジェの作品もあります。

海外のビエンナーレにも多く出品

近年、国際的に「具体」、「もの派」ら日本の近現代作家は注目されてます。斎藤義重の作品は版画を含め、国内でも多く取り引きされております。同じ作家でも、どうしても作品のクオリティは年代によって変わってきます。描きが細かく完成度が高い作品や、作家の全盛期の作品は、評価や査定額が高くなる傾向があります。

斎藤義重 略歴

明治37年(1904)-平成13年(2001)

東京に生まれる。

大正7年日本中学校に在学中、上級生でのちに水彩画家となった中西利雄を知り、油絵を描き始める。
昭和8年古賀春江、東郷青児、阿部金剛ら主催の「アバンギャルド洋画研究所」に入る。(同10年離籍。)
同11年第23回二科展に≪出立≫、≪アブストノクト≫を出品。初入選。
同32年第4回日本国際美術展で≪鬼≫がK氏賞を受賞。
同35年第4回現代日本美術展に出品した≪作品R≫によって最優秀賞を受賞。同年第30回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品。
翌36年第5回サンパウロ・ビエンナーレで国際絵画賞を受賞。
同39年多摩美術大学教授となり、同61年まで後進の指導にあたる。
同53年東京国立近代美術館で大規模な回顧展が開かれる。

斎藤義重 代表作品

  • ≪トロウッド≫
  • ≪青の跡≫など

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