ロマス
ヤコヴ・ドロフェヴィッチ・ロマス(Yakov Dorofeevich Romas)
自然と人々に捧げた風景画
北カスピ海の自然と人を特に愛し、ここを舞台に1940年以後傑作を数多く生んだロマス。また第2次世界大戦中の戦うソビエトを描いた作品で画家としての名声を確立。10月革命25周年記念大祖国戦争展(1942年)で≪バルト海の冬の射撃≫は当時会場の中央に展示された。戦後は、ロマン的な風景画に独自の境地を拓き、≪夜に乗って≫(1947年)、≪主都南の港にて≫(1949年)などの傑作が生まれ、美術展に出品。1950年後半以後は、モスクワの革命博物館のために描いた≪5ヶ年計画の朝≫(1956年)をはじめとして、当時のソビエトの社会主義建設過程や近代工業を主題とした作品を中心に才能を傾注した。
川と海洋をモチーフに
主な作品種類は、ほぼ油彩作品。ロマスの描いた風景画は、水辺にこだわった作品が多いです。 また当時のソビエトの労働生活の日常も好んで描いた。
ロマス 略歴
1902-1969
グロドノ県(現在のポーランド)のソクウカ出身。
スーリコフ記念国立モスクワ美術大学を卒業。ソ連邦人民芸術家。ソ連邦芸術アカデミー正会員。母校での教授。国家賞を受賞。 |
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