ジャコメッティ
アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)
自己の独特なフォルム
スイス出身の20世紀のシュルレアリスム彫刻家。はじめはブールデルに学び、具象彫刻の道を歩むが、キュビズム、シュルレアリスム、原始彫刻などの影響を受け、のちに抽象と具象の間を行き交うような彫刻を制作し始める。作品の特徴としては、凸凹の肉付けもなく量感の限界といえるような人像彫刻が挙げられ、古代彫刻と結び付けられて論じられる。
また哲学者サルトルや、パリに留学していた日本の哲学者・矢内原伊作とも交流があり、同時代の実在主義(人間の実存を哲学の中心におく思想的立場)思想にも通じた。
ジャコメッティ 略歴
1901-1966
スイスのボルゴノーヴォでスイス印象派の重要な画家、ジョヴァンニ・ジャコメッティを父に生まれ、早くから絵画、彫刻の才を発揮した。
ジュネーブで美術を学び、イタリア滞在の後にパリに移る。
1922年 | アカデミー・ド・ラ・グランド=ショミエールでブールデルに師事する。 |
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1925年 | リプシッツらキュビズムに影響を受けたブロンズ彫刻を制作。 |
1930年 | シュルリアリズム運動に加わってエロティックなオブジェや骨組みや檻のある作品を発表した。 |
1935年 | 具象や抽象など様々な様式を模索。 |
1962年 | ヴェネチア・ビエンナーレで彫刻大賞を受賞。 |
ジャコメッティ 代表作品
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- ≪午前4時の宮殿≫
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- ≪歩く男≫など
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