グリッツァイ
アレクセイ・M・グリッツァイ(Alexei M. Gritsai)
人道的なロシア画壇の重鎮
伝統的ロシア美術を継承し、当時は指導者としても第一人者であったグリッツァイ。ロシアの伝統的風景画を志す画家は、必ず同作家の門を叩くと言われていた。1920年代、アブストラクト(抽象芸術。1910年ごろから起こった芸術運動。非具象的な絵画や彫刻などの芸術。)の氾濫により、美術界が混乱状態をきたしていた頃、敢然としてリアリズムの道を通した。現在国立トレチャコフ美術館をはじめ、同作家の作品はロシアの主要美術館に収められている。1952年制作の≪ジグーリにて、嵐の日≫にて国家賞を受賞。本作品より、同作家の風景画家としての才能、立場が決定された。
人間を自然の一部と捉え
主な作品種類は、ほぼ油彩作品。厳しいモスクワの冬景色を中心に描いてきたグリッツァイ。当時は「白樺」を描いては右に出る者がないと言われていた。
グリッツァイ 略歴
1914-1998
レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)出身。
1939年当時のソ連邦芸術院でイリヤ・レーピンの弟子であるアイザック・ブロツキーのクラスを卒業。ソ連邦人民芸術家。ソ連邦芸術アカデミー正会員。ソビエト画壇10傑の一人。 |
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