ピサロ
カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)
「印象主義の父」と称される
モネを知って印象派に身を投じたピサロ。若いセザンヌとも出会い、影響を少なからず与えているとも言われている。田園風景をさりげなく描き、点描を用いて、のちのスーラに通ずるような新印象主義の先駆ともなっている。堅固な構成と情趣に富む作風で、印象派の中での有能な教育者で、自然の風景や田園で働く素朴な人々の営みを晩年よく描いた。
8回に亘る印象派展にただひとり、毎回出品もしました。では、そんなピサロについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
豊かな色彩を用い大胆な筆触
主な作品の技法は、油彩、水彩、デッサン、版画など。なお孫に画家でクロード・ピサロがおりますが、作風が似ているため混同しないように注意も必要です。
鑑定機関はウイルデンスタイン
鑑定機関は印象派の時代より続く美術品商であるウイルデンスタインで、カタログ・レゾネも2005年同機関より刊行されております。
油彩は海外オークション市場が主流
展覧会での鑑賞以外拝見することも難しい作家でもあります。デッサン・版画などが国内でのアート市場でも出品されることはありますが、油彩作品が出品されることは稀です。風景画が中心となりますが、軽く1億~3億円ぐらいはします。
ピサロ 略歴
1830-1903
バージン諸島セント・トマス島に生まれる。
1855年 | 渡仏。コローと出会う。その後、画家として制作を始める。 |
---|---|
1863年 | 銅版画協会会員となる。 |
1874年 | 第1回印象派展に出品。以後第8回(最後の)印象派展まで出品をつづける。 |
1883年 | デュラン=リュエルにより個展開催。 |
1885年 | スーラ、シニャックと親交。新印象主義理論に影響。 |
1893年 | デュラン=リュエル画廊で大規模なピサロ展を開催。 |
ピサロ 代表作品
-
- ≪赤い屋根、冬の効果≫
-
- ≪テアトル・フランセ広場≫など
絵画査定・絵画買取について、作品の技法・真贋など、いろいろなお悩みがあるかと思いますが、お気軽にご相談下さい。
>