鄭相和
鄭相和(チョン・サンファ) Chung Sang-Hwa
丹念に繰り返されたミニマルな美しさ
立体、平面を問わず、マチエール(素材)をとらえる感覚の繊細さで、単色の絵具などを小さなブロック状に、丹念に描き出す作風を構築。塗っては剥ぎ取り、また塗っては剥ぎ取るという一連の単純な行為の繰り返しで、そのモノクロームは単色ではあるが、決して単一色面を感じさせない。韓国単色画(ダンセッファ)で国際的に評価された作家の一人です。
1964年、1977年の2度フランス・パリに在住し、その間1969年には日本の神戸にも住んでいました。現在、韓国のソウルで生活し、制作。 では、そんな鄭相和(チョン・サンファ) について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
伝統的な韓国の水墨画に基づいて
主な作品種類は油彩、アクリル、版画など。同じ作家でも、どうしても作品のクオリティは年代によって変わってきます。描きが細かく完成度が高い作品や、作家の全盛期の作品は、評価や査定額が高くなる傾向があります。鄭相和(チョン・サンファ) の場合、特に1960年、1970年代に制作された作品は評価が高い傾向があります。
国内では東京オペラシティアートギャラリー、静岡県立美術館などにコレクションが
近年、国際的に「韓国抽象絵画」は注目されてますが、鄭相和(チョン・サンファ) もその一人です。流通に関しては、海外・韓国国内が主流ですが、日本国内のアート市場でもやり取りはあります。
鄭相和 作品
≪無題85-2-15≫
≪Untitled≫
≪無題87-1-28≫
鄭相和(チョン・サンファ) 略歴
1932-
韓国慶尚北道に生まれる。
1956年 | 国立ソウル大学校美術大学絵画科卒業。 |
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1967年 | 渡仏。 |
1969年 | 来日。神戸在住。 |
1977年 | 渡仏。 |
1980年 | アジア現代美術展(福岡市美術館)。 |
1982-83年 | 現代紙の造形・韓国と日本(ソウル、京都)。 |
1983-84年 | 韓国現代美術展ー70年代後半・ひとつの様相ー(日本、ソウル)。 |
1986年 | 韓国現代美術展。 |
1987年 | シカゴ国際絵画展(シカゴ)、大阪現代アートフェア’87(大阪府立現代美術センター)。 |
1988年 | エコール・ド・ソウル(寛勲美術館、ソウル)、韓国現代絵画70年代展(ウォーカーヒル・アートセンター、ソウル)、第24回オリンピアード国際現代美術展(国立現代美術館、ソウル)。 |
1989年 | ケルン国際美術フェア(ドイツ)、バーゼル国際美術フェア(スイス)、フランクフルト国際美術フェア(ドイツ)。 |
1991年 | 現代美術25人展(現代画廊、ソウル)。 |
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