藤田嗣治
藤田嗣治(ふじたつぐはる)
モンパルナスの巨匠画家
乳白色の下地に、面相筆による線描を生かした技法は有名。繊細で弾力性のある墨線の輪郭を生かし作品を描きつづけた。裸婦や猫、静物、室内画を描き、パリの画壇での地位を固めました。
晩年はランスの礼拝堂の設計から壁画、ガラス絵の制作にも没頭しました。では、そんな藤田嗣治について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
フランスを主要な活動の舞台に
ヨーロッパはともかく、各国の国際的なアート市場でも未だに評価が高い唯一の日本人洋画家です。
猫は自身の分身?
主な作品種類は油彩、水彩、版画、デッサンなど。やはり少女、猫が描かれた作品が特に人気です。油彩作品で小品でも1000万~2000万円はします。
鑑定取得には、ご注意を
フランスでは鑑定家はシルヴィ・ビュイッソン氏になりますが、日本国内での取り引きは東京・虎ノ門の東京美術倶楽部の鑑定書が必要になります。そのため、よくあるトラブルで海外で真作の作品を購入して、東京美術倶楽部で鑑定が出ない場合もあるので、ご注意下さい。
藤田嗣治 作品
≪パンを持つ少女≫
≪暖炉の前の少女≫
≪パリの霊感≫
藤田嗣治 略歴
明治19年(1886)-昭和43年(1968)
東京に生まれ、チューリッヒで没。
明治43年 | 東京美術学校を卒業。 |
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大正2年 | フランスに渡り、ピカソ、キスリング、モディリアーニなどと交遊を重ねた。エコール・ド・パリの有力な一員として脚光を浴びる。 |
昭和8年 | サロン・ドートンヌの会員に推され、エコール・ド・パリの有力な一員として、脚光を浴びる。 |
昭和4年 | 一時帰国。 |
昭和5年-昭和8年 | 再度フランスに渡り、中南米を巡る。 |
昭和9年 | 二科会会員に。 |
昭和12年 | 秋田で大壁画≪秋田の行事≫(秋田市平野政吉美術館)を制作。 |
昭和14年・15年 | 三度フランスに渡る。 |
昭和16年 | 帝国芸術院会員に。 |
昭和18年 | 朝日文化賞を受賞。 |
昭和24年 | 戦後の複雑な日本画壇を離れ、アメリカ経由でフランスへ。 |
昭和30年 | フランスに帰化。 |
昭和32年 | レジオン・ドヌール勲章を受章。 |
昭和34年 | 力トリックの洗礼を受け、レオナルド・フジタと改名。同年ベルギー王立アカデミー会員に。 |
藤田嗣治 代表作品
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- ≪タピスリーの裸婦≫
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- ≪アトリエの自画像≫
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- ≪我が室内≫など
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