キリコ
ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)
シュルレアリスムの先駆者
ギリシャで誕生し、主にイタリアで活躍した形而上派の代表的な画家。象徴主義の代表的な画家であるアルノルト・ベックリンや、思想家であるニーチェの影響を受け、急速に発展する文明の背後にある不安や憂鬱を、幻想的なモチーフで表現した。この手法をキリコ自ら「形而上的絵画」と名づけている。その技法は一世を風靡し、後のシュルレアリスム運動の作家ルネ・マグリットやアンドレ・ブルトンに多大な影響を与えた。
ただ1920年代に入るとラファエロやルーベンスなどの古典絵画への傾倒を強め、シュルレアリスムから完全に距離をおいた。そんなキリコ作品に関しての当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
人気のない広場、マネキンや玩具など謎めいた空間と事物
作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。洋画に関しては、やはり油彩画が水彩画やデッサンより高額な値がつきます。キリコの主な作品の技法は、油彩、素描、ブロンズ彫刻など。
初期の吉原治良、難波田龍起の作品に影響を与え
ただポスターなどはよく目にしますが、本画自身を直接鑑賞する事が難しい作家でもあります。国内のアート市場で出品されることは、ほぼ無いです。
キリコ 略歴
1888-1978
ギリシャ、ヴォーロに生まれる。
1900年 | アテネの理工科学校に通う。 |
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1907年 | ドイツのミュンヘンの美術アカデミーに入学。 |
1909年 | イタリアに滞在。 |
1911年 | パリに数年間滞在。オンス・ローゼンパーク・ギャラリーで個展を開き成功した。晩年はローマに住み余生を過ごした。 |
キリコ 代表作品
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- ≪街の神秘と憂鬱≫
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- ≪ヘクトールとアンドロマケの別れ≫など
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