平賀亀祐
平賀亀祐(ひらがかめすけ)
パリで活躍した「壁の詩人」
三重県志摩町出身の大正・昭和期に活躍した洋画家。明治39年アメリカ移民となった父を追って渡米。農園労働に従事し、のちサンフランシスコ美術学校に入学。大正14年フランスに渡り、パリで写実派の画家として成功をおさめる。パリの街頭を多く描き、「壁の詩人」、「光の作家」、「速筆の名人」と称された。
フランス文化勲章を受賞
洋画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。日本の画壇では、長年コレクターや購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。味わい深い色使いと奥行きのある画面構成で作品を描いてきた平賀亀祐ですが、やはり海外を描いた風景画が人気です。主な作品種類は、油彩、パステルなど。
平賀亀祐 略歴
明治22年(1889)-昭和46年(1971)
三重県志摩町に生まれ、パリで没。
明冶39年 | 三重県移民として渡米。サンフランシスコ美術学按に入学。 |
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同42年 | カリフォルニア大学美術科に転じ、ジュル・バージェスに師事。同大の作品展でグランプリを獲得。特待生となる。 |
大正4年 | 卒業後、同14年までロサンゼルスに居住して苦学する。 |
同14年 | フランスに渡り、アカデミー・ジュリアンに入り、ジャン・ポール・ローランス、ルシアン・シモンに師事した。 |
翌15年 | ル・サロンに「肩を持つ婦人」で初入選。 |
同2年 | サロン・ナショナルに風景画で入選。 |
同9年 | ル・サロンで銅賞を受ける。 |
同13年 | ル・サロンに「塩鮭」で銀賞。 |
同29年 | 「巴里の裏町」でル・サロン金賞、並びにコロー賞を受賞し、会員に推された。 |
同30年 | 60年ぶりに日本に帰国し、個展を開催。 |
同36年 | 勲三等瑞宝章授章。 |
同45年 | フランス政府よリジョノール勲章を受ける。 |
同46年 | 国際美術協会副会長に推挙された。 |
平賀亀祐 代表作品
- ≪シャルトル≫など
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