菱田春草
菱田春草(ひしだしゅんそう)
新しい日本画のあり方を追求
近代日本画の基礎を築いた画家。1900年頃より盟友の横山大観と、日本画で空気や光を表現しようと模索するが、当時の評論家に酷評され、不遇の時期を過ごします。だが菱田春草は逆境にめげず、点描など新しい技法で工夫を凝らし、装飾性と写実性の問題を追求しました。
36歳で亡くなった菱田春草の画業はおよそ15年でした。では、そんな菱田春草について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
輪郭線を廃した画法「無線描法」にこだわり
完成度が高い作品だと1000万円クラスの作品もあります。やはり早世だったため、希少価値のある日本画家でもあります。
書き込みが少ない小作品は評価も落ちるが
作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。日本画に関しては、やはり本画が水彩画やデッサンより高額な値がつきます。菱田春草の主な作品種類は、絹本・彩色、紙本・彩色、水墨画など。なお鑑定機関は東京・新橋の東京美術倶楽部になります。
菱田春草 作品
≪湖辺の白鷺≫
≪春庭≫
菱田春草 略歴
明治7年(1874)-明治41年(1911)
長野県伊那郡飯田町に生まれ、東京で没。
はじめ結城正明に師事。
明治23年 | 東京美術学校に入学、橋本雅邦や川端玉章らの指導を受けた。 |
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明治28年 | 日本美術院の創立に参加。 |
明治29年 | 東京美術学校の絵画科教員となる。 |
明治36年 | 横山大観とともにインドへ。 |
明治37年から38年 | 岡倉天心、大観と欧米へ旅行し、日本美術を再認識して帰国した。 |
菱田春草 代表作品
- ≪落葉≫
- ≪黒き猫≫など
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