池田満寿夫
池田満寿夫(いけだますお)
大胆かつ現代的マルチ・アーチスト
昭和後期から平成にかけて活躍した画家で版画家でもあり、小説界、映画界などの多彩なジャンルでも作品を残した芸術家。昭和27年長野北高校を卒業後、画家を目指して上京。はじめは油絵を描いたが、瑛九の勧めで鋼版画を学んだ。国内外の多くの賞を受けるとともに、ニューヨーク、パリ、東京、ローマ等に移り住みながら、国際的に制作活動を行った。
彫刻、陶芸作品も制作
写真、陶芸などだけでなく、小説執筆、舞台演出、映画制作を行うなど、美術を超える幅広い分野で活躍、その知名度は当時極めて高かった。そんな官能的な作風が多い池田満寿夫ですが、主な作品種類は水彩、デッサン、ドライポントなど。初期のドライポント作品は評価が高い。特に評価の高いものは100万円近くするものもあります。版画家として活動しているため、原画は少ないですが、油彩画などは50万~100万円の買取査定がつく場合があります。
池田満寿夫 略歴
昭和9年(1934)-平成9年(1997)
満州生まれ。静岡県熱海市で没。
昭和32年 | 第1回東京国際版画ビエンナーレ展公募部門にて入選。 |
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同35年 | 第2回東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞を受賞。 |
同36年 | 第2回パリ青年ビエンナーレ展で優秀賞を受賞。 |
同37年 | 第3回東京国際版画ビエンナーレ展では東京都知事賞を受賞。 |
同38年 | 第4回東京国際版画ビエンナーレ展では国立近代美術館賞を受賞。 |
同41年 | 第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ展版画部門において大賞を受賞した。 |
同42年 | 第17回芸術選奨文部大臣賞を受賞した。 |
同52年 | 小説「エーゲ海に捧ぐ」で第77回芥川賞も受賞した。翌年には、原作、脚本、監督を担当して、同名の映画も制作した。 |
池田満寿夫 代表作品
- ≪女・動物たち≫
- ≪地蔵40≫など
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