ジャスパー・ジョーンズ
ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns)
変貌し発展を続けたネオダダの作家
アメリカを中心に発生した前衛運動のネオダダ(日常的なモチーフや手近な物品を素材として作品をつくる傾向を、かつてのダダイズムになぞられた通称。)の代表的な存在。誰もが見慣れた記号やシンボルを題材に平面作品を制作しました。抽象表現主義の芸術至上主義的な表現に反発して、ダーツの標的、アメリカ50州の地図などを題材に。
1993年には高松宮殿下記念世界文化賞 絵画部門を受賞。 そんなジャスパー・ジョーンズについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
2014年ニューヨークのオークションで作家個人のレコードを更新
競売大手サザビーズでジャスパー・ジョーンズの人気図柄である星条旗を扱った作品「Flag」が3600万ドル(約40億円)で落札されました。同作家の作品でのこれまでの最高落札価格は、2010年の2860万ドル(約32億円)で、同じく星条旗を扱った作品でした。
ドローイングや彫刻を版画化した作品も
作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。現代アートでは、制作歴の少ない作家に対しては他のジャンルほどの差がないと思われます。ジャスパー・ジョーンズの場合、やはり海外が主流になり、オリジナル作品が国内のアート市場で出品されることは、ほぼ無いです。版画自身も流通性は低い。
ジャスパー・ジョーンズ 作品
≪無題≫
≪Bent Stencil≫
≪無題≫
ジャスパー・ジョーンズ 略歴
1930-
アメリカのジョージア州オーガスタで生まれる。
1957年 | ジューイッシュ美術館での「ニューヨーク派の美術家たち・第二世代」展に出品。レオ・カステリに認められ、同画廊のグループ展に出品。 |
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1958年 | ニューヨーク近代美術館が2作品を買い上げ。ピッツバーグ・ビエンナーレ現代絵画彫刻国際展で国際賞受賞。 |
1964年 | ジューイッシュ美術館で回顧展。ロンドンのホワイト・チャペル画廊で回顧展。 |
1977年 | ホイットニー美術館で大規模回顧展。ヨーロッパと日本も巡回。 |
1988年 | ヴェネチア・ビエンナーレでグランプリ受賞。 |
1990年 | ブッシュ大統領より芸術大賞授与。 |
ジャスパー・ジョーンズ 代表作品
- ≪4つの顔のある標的≫
- ≪地図≫など
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