フサロ
ジャン・フサロ(Jean Fusaro)
現代フランス具象絵画の闘将
フランス・マルセイユ生まれで、新しい具象を追及するリヨン派の中堅の一人。リヨン美術学校で絵画を学び、1947年に同地で初個展を開く。鮮やかな色調で、風景画を様々に描き出した。意図的な素朴さも感じられるが、軽妙な線描はデュフィの画風を思わせる。
近年では地方議会の要請によりリヨン近郊にあるサン・ジャック・デザレ教会の壁画を制作。では、そんなフサロについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
奥深い情熱で、すこぶる優雅に
主な作品の技法は、油彩、パステル、デッサンなど。初期は、南仏、ポルトガル、ヴェニスを好んで描いたが、その後はパリをはじめとするフランス各地の街並みを表現。
色彩は明るく、しっとりした微妙な階調
透明で柔らかな微光をさした清澄な空気が詩的空間の広がりを生む画面づくり。ちなみに日本国内でのアート市場でも比較的流通はあります。
フサロ 略歴
1925-
マルセイユに生まれる。リヨン美術学校で絵画を学ぶ。現在コタボと並び新具象リヨン派の旗手として活躍。また母校リヨン美術学校で教鞭にも。
1947年 | リヨンで初の個展を開く。 |
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1951年 | マントン・ビエンナーレに参加。マントン・ビエンナーレ賞を受賞。 |
1953年 | フェネオン賞を受賞。新具象リヨン派の旗手として一躍画壇の注目を浴びる。 |
1955年 | アメリカ・キャサーウッド賞を受賞。 |
1957年 | マルセイユ市大学賞を受賞。 |
1962年 | シャルル・モルレ賞(青年絵画展)を受賞。 |
1973年 | サン=ジャン=アン=ロワィヤン賞を受賞。 |
1977年 | 南フランスのポール・ヴァレリー美術館にて回顧展を開催。 |
1993年 | ラウロア・ラヴェル城にて回顧展を開催。 |
2003年 | リヨンのアカデミー名誉会員となる。 |
2009年 | フランス南東部のローヌ地方・ヴルル市の依頼でサン・ジャック・デザレ教会のステンドグラスを制作。また同年ヴルル市名誉市民となる。 |
2010年 | 同教会のため5年の歳月をかけたキリストの説話画を完成。 |
2011年 | メゾン・フォルトにて回顧展を開催。 |
フサロ 代表作品
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- ≪アルカションの埠頭≫など
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