木田金次郎
木田金次郎(きだきんじろう)
北海道の風土に根を下ろした苦悩の画家
北海道出身の洋画家。17歳のとき、一時上京。作家の有島武郎らと交友を持ち、のちに北海道で漁夫として一生を過ごす。北海道の自然を対象に近代的性格と同時に水墨画を思わせる画境を作り上げ、いかにも日本人らしい油彩画を制作。また有島武郎の小説「生れ出づる悩み」のモデルとしても知られる。
しかし、昭和29年の大火で自身の作品1,600点が灰となったことも経験。では、そんな木田金次郎について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
北海道岩内周辺の自然を描き
作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。洋画に関しては、やはり油彩画が水彩画やデッサンより高額な値がつきます。木田金次郎の主な作品の技法は、油彩、水彩、鉛筆など。
既存の印象派、後期印象派のイズムに分類できない
やはり真贋も重要になってきます。特に原画の場合、作家によっては鑑定の有無が決め手になります。日本の画壇では、作家それぞれに鑑定機関を設けております。なお木田金次郎の鑑定機関は北海道・札幌市の北海道絵画商協同組合鑑定委員会になります。
木田金次郎 略歴
明治26年(1893)-昭和37年(1962)
北海道生まれ。同地で没。
明治43年 | 有島武郎を訪問、激励されて画業への志しを抱きつづけた。 |
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大正8年 | 有島武郎主催で習作展を開催。 |
昭和3年 | 満州、朝鮮を写生旅行。 |
同28年 | 第1回個展を開催。 |
翌29年 | 北海道文化賞、同32年には北海道新聞文化賞を受賞した。 |
木田金次郎 代表作品
- ≪ノサップの灯台≫
- ≪夏の岩内港≫など
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