岸田劉生
岸田劉生(きしだりゅうせい)
写実描写と宋元画への傾倒
岸田劉生は、16世紀ヨーロッパ風の写実描写や中国の宋元絵画風の表現などを取り入れ、愛娘・麗子の肖像シリーズ≪麗子像≫で名を高めた。おかっぱ頭の麗子の肖像は、日本美術史のなかでも広く知られた図像のひとつでしょう。また晩年は初期肉筆浮世絵にも傾倒を深め、日本画も制作しました。
重苦しく克明な写実主義は、日本画壇にも大きな影響をおよぼした。では、そんな岸田劉生について当ギャラリーでの価格査定の見解をお伝えさせていただきます。
麗子像の変遷が様式の変化
やはり「麗子像」が高値。風景画として鵠沼(現在の神奈川県藤沢市)を描いた作品も人気がある。
近代日本絵画の巨匠だけあって贋作も多い
主な作品種類は油彩、水彩、版画など。ただ同作家の作品は真贋により慎重さが問われる為、鑑定書の取得は必須です。なお鑑定機関は「岸田劉生の会」、受付窓口は東京・銀座の日動画廊になります。
岸田劉生 作品
≪花を持つ少女≫
≪麗子の肖像≫
≪童子≫
岸田劉生 略歴
明治24年(1891)-昭和4年(1929)
東京に生まれ、山口県徳山で没。ジャーナリストの岸田吟香の四男。
明治41年 | 東京師範付属中学校を中退し、葵橋白馬会研究所に入り、黒田清輝のもとで外光描写を学ぶ。 |
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大正元年 | 高村光太郎、斎藤与里らとフュウザン会を興した。 |
大正4年 | 草土社を主宰。木村荘八、椿貞雄、中川一政ら賛同。 |
大正11年 | 小杉放庵や梅原龍三郎らが設立した春陽会に客員として参加。 |
岸田劉生 代表作品
- ≪馬小屋≫
- ≪切通しの写生≫
- ≪麗子微笑≫など
絵画査定・絵画買取について、作品の技法・真贋など、いろいろなお悩みがあるかと思いますが、お気軽にご相談下さい。