李應魯
李應魯(イ・ウンノ) Lee UngNo
墨画の革命家
50年代後半フランスに渡り活躍した韓国の画家。墨一色で描いた竹の絵から群衆の絵に至るまで伝統的な水墨画からの脱却を模索した。1935年、西洋画の写実を吸収した日本画を学ぶため、東京に渡り、清新な装飾性と抒情性をもつ南画家・松林桂月に師事。一旦韓国に戻り、1958年韓国を離れ、フランスでの仕事と生活に舞台を変えた。墨竹(墨一色で描いた竹の絵) から始まり、≪人間≫シリーズに至るまで、伝統的な水墨画から抜け出し独創的な作品を描いた。
民衆の連帯
群衆の絵画をはじめ、彫刻、版画、陶器、タピスリーにも手を広げた。同作家の芸術には、民衆の連帯、民衆の力強いエネルギーへの共感と憧憬すら感じられ、それはまた、世界は一つ、祖国は一つという作家自身の思想、民族の祈りでもありました。ただ作品の流通に関しては、海外・韓国国内が主流になり、作品が国内のアート市場で出品されることは、ほぼ無いです。
李應魯(イ・ウンノ) 略歴
1904-1989
忠清南道洪城に生まれる。
1924年 | 第3回朝鮮美術展覧会に入選。 |
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1958年 | 55歳でフランスのパリへ。 |
1962年 | 初の個展をパリで。 |
1964年 | パリの美術館内に東洋美術学校を設立。 |
1965年 | 第8回サンパウロビエンナーレで名誉大賞。 |
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