松樹路人
松樹路人(まつきろじん)
抒情と幻想の詩
北海道出身の洋画家。どこか幻想と神秘世界で独特の空間を構成している。その構築的な画面構成の時代から、やがて70年代は白を基調にした静物画や肖像画を制作。広やかな空間の中に人物を配するあらたな構図が現れた。
1970年から97年まで武蔵野美術大学で教壇を執り、後進の育成にも取り組みました。では、そんな松樹路人について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
乳白色のマチエールを多用した時代を経て
80年代以降は鮮やかな色彩を用い、主題も家族、美術学校、アトリエ、都市生活、北海道の風景など身近な生活を中心に作品を制作。作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。洋画に関しては、やはり油彩画が水彩画やデッサンより高額な値がつきます。なお松樹路人の主な作品の技法は、油彩、水彩、鉛筆など。
風景、静物、草花などデッサンを重ねて
2000年代からは、イメージがより内向的になり、作家の心象風景とも言える作品群に。
松樹路人 略歴
昭和2年(1927)-平成29年(2017)
北海道羽幌町に生まれる。
昭和19年 | 東京美術学校油画科(現・東京芸術大学)に入学。梅原龍三郎に師事。 |
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同24年 | 同校を卒業。同年区立梅丘中学図工教師となる。 |
同25年 | 第18回独立展で初入選。 |
同28年 | 第21回独立展に出品し、プールブー賞を受賞。 |
同29年 | 第22回独立展に出品し、独立賞を受賞。 |
同35年 | 独立美術協会会員となる。 |
同44年 | 第37回独立展に出品した≪タイトルの静物≫で藤田嗣治風のマチエールと幻想的な静物表現を結びつけて注目される。 |
同48年 | 第16回安井賞展佳作賞。 |
同56年 | 第4回東郷青児美術大賞。 |
同62年 | 第5回宮本三郎記念賞。 |
平成3年 | 芸術選奨文部大臣賞。 |
松樹路人 代表作品
- ≪母子像≫
- ≪タイルの静物≫など
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