中畑艸人
中畑艸人(なかはたそうじん)
躍動感あふれる競走馬を主題に
和歌山県出身の洋画家。はじめは水彩画を描いて帝展や文展に入選していたが、26歳の時に、硲伊之助に師事し、本格的に油絵の道に入り、一水会展に出品。バロック絵画、特にルーベンスに傾倒して、当初は風景をモチーフとして描いているうちに、動感に満ちたものに魅せられるようになり、働く人々を描き、戦後は地方競馬場で見た馬の美しさに惹かれ、以来一貫して競走馬をテーマに描き続けている。
一時期はクラシックバレエやフラメンコの踊り子も多く描き、また舞台装置も多く手がけた。では、そんな中畑艸人について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
ヨーロッパや日本の歴史を背景にして躍動する馬も描写
欧米にも渡り、招待出品もしていた中畑艸人ですが、やはり馬を描いた作品が人気で、さらに「陽光輝く風景」を疾走する馬を描いた作品の方が評価は高い。主な作品の技法は、油彩、水彩、鉛筆、版画など。
文学性の色濃い絵画世界に光と空間の広がりを表現
やはり真贋も重要になってきます。特に原画の場合、作家によっては鑑定の有無が決め手になります。日本の画壇では、作家それぞれに鑑定機関を設けております。なお中畑艸人の鑑定機関は東京・虎ノ門の東京美術倶楽部になります。
中畑艸人 略歴
明治45年(1912)-平成11年(1999)
和歌山県海草郡に生れ、兵庫県で没。
昭和5年 | 日本水彩画展に出品し、初入選。 |
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同8年 | 第14回帝展に水彩画を出品し、初入選。 |
同14年 | 第3回一水会展に出品し、初入選。 |
同21年 | 一水会員に推挙される。 |
同28年 | 一水会会員優賞を受賞。 |
同39年より | 一年間西欧を巡遊。 |
同43年 | 鴨居玲らと具象作家7人と赫土会を結成。 |
中畑艸人 代表作品
- ≪陽春≫など
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