中路融人
中路融人(なかじゆうじん)
自然の気韻と息吹に畏敬をもって
京都府出身の日本画家。デザイナーとして勤めるかたわら、1954年晨鳥社に入り山口華楊に師事。若い頃はベン・ニコルソンやセルジュ・ポリアコフに惹かれ、フォルムを単純化した色面構成による造形的な作品を制作。日本画には稀な強靭なマチエール、造形力は同作家の持ち味であり特徴です。
なお滋賀県東近江市の東近江市近江商人博物館内には、「中路融人記念館」が平成16年に開館。そんな中路融人について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
晩年は新たな富士山をテーマにも
日本画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。日本画界では、長年愛好家や購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。写生的な風景画にすぐれた中路融人ですが、富士を描いた作品に人気な傾向があります。
設定したテーマをそれぞれ長年続けている
中でも近江風景を主題にした「湖北シリーズ」は30年にわたった。主な作品種類は絹本・彩色、紙本・彩色、版画など。
中路融人 略歴
昭和18年(1943)-平成29年(2017)
京都府出身。
昭和50年 | 第7回日展特選。 |
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平成7年 | 第27回日展文部大臣賞。 |
同8年 | 日本芸術院賞。 |
同13年 | 日本芸術院会員。 |
中路融人 代表作品
- ≪郷≫
- ≪雪田≫など
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