中村正義
中村正義(なかむらまさよし)
異端の天才
愛知県生まれの日本画で異色の画家。初期は風景画を描いていたが、大病を経て人物像を中心の主題として描いた。また舞台・映画美術も手がけるなど、戦後の美術界において日本画の新生と画壇の変革を求めて多彩な活動を展開した。
なお没後平成元年川崎市の自宅を改造し、中村正義の美術館としてオープンした。では、そんな中村正義について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
人間の顔を生涯の主題として
色鮮かな風景画、インパクトのある肖像画も人気ですが、仏画も評価が高い。主な作品種類は絹本・彩色、紙本・彩色、パステル、版画など。
52歳の若さで逝った画家
やはり真贋も重要になってきます。特に原画の場合、作家によっては鑑定の有無が決め手になります。日本画界では、作家それぞれに鑑定機関を設けております。なお中村正義の鑑定機関も神奈川県川崎市の「中村正義の美術館」になります。
中村正義 略歴
大正13年(1924)-昭和52年(1977)
愛知県豊橋市に生まれ。神奈川県川崎市で没。
昭和16年 | 豊橋市立商業学校を病気療養のため中退した。療養のかたわら日本画家夏目太果に学んだ後 |
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同21年 | 中村岳陵に師事し、同年第2回日展で初入選。 |
翌22年 | 第32回院展に≪斜陽≫で入選。 |
同25年 | 第6回日展に≪谿泉≫で特選・朝倉賞を受賞。 |
同27年 | 第8回日展に≪女人≫で特選・白寿賞を受賞。 |
同35年 | 中部日本文化賞を受賞した。 |
同36年 | 蒼野社(中村岳陵門)を去り、同時に日展も脱退。 |
同37年 | 第5回現代日本美術展出品。以後同展に出品を続けた。 |
同39年 | 写楽の研究を始め、同45年その成果として≪写楽≫を出版した。 |
同49年 | 从会を結成。 |
中村正義 代表作品
- ≪源平海戦絵巻≫
- ≪おそれ≫など
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