ロマジン
ニコライ・M・ロマジン(Nikolai Mikailovitch Romadin)
伝統的なロシア風景画の継承者
20世紀中旬に活躍したロシア風景画の伝統を受け継いだ画家。早春の光景、深く生い茂った森林にひそむ湖などを主題とし、民族的ロマンティシズムを独得な美しい色調で表現している。同作家の芸術に対する情熱と愛情は、母なるロシアの大地と、悠久なる時を刻む四季の風景のもつ美しい瞬間を余すところなく捉え、それを同作家の深い人間性と優雅な芸術性で描き出している。現在ロシア国立博物館、特に国立トレチャコフ美術館のコレクションで鑑賞することができます。
自然の高尚な詩情
主な作品種類は、ほぼ油彩作品。情緒的な色調と、光のエフェクトを使い、時に平凡なモチーフでも高い芸術性のある森林画として描いた。比較的ロシア絵画の作家の中では、日本国内でも流通がある方で、日本の風景を描いた作品もあります。
ロマジン 略歴
1903-1987
ロシアのサマーラ出身。ソ連邦芸術アカデミー正会員。サマーラ美術技芸学校、のちにモスクワの高等美術工芸大学で学ぶ。
1930年 | 同校を卒業。 |
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1946年 | ソ連邦国家賞を受賞。レーニン勲章、トルドポエ・クラースノエ・ズナーミヤ勲章叙勲。 |
1971年 | ソ連邦人民芸術家の称号を与えられる。 |
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