ルドン
オディロン・ルドン(Odilon Redon)
象徴主義の画家
幻想的な世界を描き続け、生物学にも関心をもっていたルドン。象徴派の文学者と交わり、文学作品に霊感を得たモノトーンの版画を制作しておりました。象徴主義といわれることもあり、独自の道を歩んだ画家ともいわれます。後期では花瓶に挿した花など、色彩表現に優れているパステル画も描いております。
黒一色から華やかな色彩の世界へ
ルドンの画業は大きく二つの時期に分かれる。前期は黒一色による木炭画や版画を主たる表現手段と、1890年以降の明るく鮮やかな色彩が多用される世界観に。作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。洋画に関しては、やはり油彩画が水彩画やデッサンより高額な値がつきます。ルドンの主な作品の技法は、油彩、パステル、版画など。
ルドン 略歴
1840-1916
ボルドー生まれ。父はアメリカに渡り開拓を行う。
15歳のときにボルドーの水彩画家ゴランのアトリエに通う。同時に建築の勉強も行う。
1859年 | 建築の勉強のためにパリへ。国立美術学校にも入学するが、アカデミックな内容に退学。 |
---|---|
1865年 | 版画家ブレダンに師事。銅版画を本格的に制作。 |
1881年 | 木炭素描の個展開催。 |
1882年 | 版画集「エドガー・ポーに捧ぐ」刊行。 |
1886年 | 最後の印象派展(第8回)に素描を出品。 |
1894年 | デュラン=リュエル画廊で大規模な個展。 |
1904年 | 前年、サロン・ドートンヌ設立に参加し、この年、一室を与えられて、展示。 |
ルドン 代表作品
-
- ≪眼=気球≫
-
- ≪トルコ石色の花瓶の花≫など
絵画査定・絵画買取について、作品の技法・真贋など、いろいろなお悩みがあるかと思いますが、お気軽にご相談下さい。