岡鹿之助
岡鹿之助(おかしかのすけ)
油絵のマティエール
「マティエール」とは、絵画用語では材料、素材の意味。また絵具の材質的効果として、絵具の種類や塗り方、油の種類、画布の質などを指す言葉でもあります。(ブリタニカ国際大百科事典より)岡鹿之助は、東京美術学校を卒業後フランスに渡り、サロン・ドートンヌに入選しますが、他の出品作と自作とを比べ、画面作りの弱さに愕然とされました。「マティエール」の強さを求め、点描で有名なジョルジュ・スーラ(1859年-1891年)の描き方や構成を研究し、のちに点描画法による独自の画風を展開しました。
なお1954年に同作家の著書で「油絵のマティエール」のタイトルで書籍が刊行されております。では、そんな「マティエール」にこだわった岡鹿之助作品。当ギャラリーでの見解をお伝えさせていただきます。
小品が多いのも特徴
人気作家でも有り、比較的寡作でもあった為、現在も価格の評価が高いです。
花の図が人気
アマリリス、パンジー、また歴史ある古城なども人気です。
残念ながら贋作もありますが…
市場でやりとりされる多くの作品が油彩、デッサンの作品です。なお鑑定機関は東京・虎ノ門の東京美術倶楽部になります。
岡鹿之助 作品
≪風景・家≫
≪三色すみれ≫
≪雪の発電所≫
岡鹿之助 略歴
明治31年(1898)-昭和53年(1978)
東京で生まれ、同地で没。岡田三郎助に師事。
大正13年 | 東京美術学校を卒業した。 |
---|---|
昭和14年 | フランスに滞在し、サロン・ドートンヌ会員となった。 |
昭和27年 | 芸術選奨文部大臣賞。 |
昭和32年 | 毎日美術賞。 |
昭和39年 | 日本芸術院賞受賞。 |
昭和44年 | 日本芸術院会員。 |
昭和47年 | 文化勲章を受章した。 |
岡鹿之助 代表作品
- ≪雪の発電所≫
- ≪滞船≫
- ≪遊蝶花≫など
絵画査定・絵画買取について、作品の技法・真贋など、いろいろなお悩みがあるかと思いますが、お気軽にご相談下さい。