奥村土牛
奥村土牛(おくむらとぎゅう)
晩年になるほど輝きを放った大らかな気韻
白樺派の文芸思想、セザンヌら後期印象派に大きな影響を受け、地道に101歳まで画業に専心された奥村土牛。「土牛、石田を耕す」に由来する雅号のとおり、粘り強く努力し続けた大器晩成の画家でありました。今では135点もの土牛作品を所蔵する東京・広尾の山種美術館には、瑞々しく艶やかな気品を放つ83歳の作≪醍醐≫や日本近代絵画の傑作の1つ≪鳴門≫などの代表作が揃います。
また、疎開先だった長野県佐久穂にある奥村土牛記念美術館には、作家自身が寄贈した素描や下図207点が収蔵されています。では、そんな奥村土牛について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
作品によっては、100回とも200回ともいわれる塗り重ねを重ね
主な作品種類は絹本・彩色、紙本・彩色、版画など。版画作品も比較的流通されており、変わったところでは陶芸作品も制作されております。
花鳥、人物、風景と幅広い主題に挑戦
なお鑑定機関は東京・新橋の東京美術倶楽部になります。
奥村土牛 作品
≪洋蘭≫
≪シャム猫≫
≪ハイビスカス≫
奥村土牛 略歴
明治22年(1889)-平成2年(1990)
東京に生まれ。同地で没。
明治38年 | 梶田半古塾に入門し、小林古径の指導を受けた。 |
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大正6年 | 木版スケッチ集「スケッチそのをりをり」を出版した。 |
昭和2年 | 第14回院展が初入選。 |
同7年 | 日本美術院同人に推挙された。 |
同34年 | 第44回院展に出品。 |
同37年 | 文化勲章を授章した。 |
同47年 | 第57回院展に出品。 |
平成元年 | 満百歳を記念して百寿記念 奥村土牛展が開催された。 |
奥村土牛 代表作品
- ≪鳴門≫
- ≪醍醐≫など
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