佐伯祐三
佐伯祐三(さえきゆうぞう)
パリで夭折した画家
佐伯祐三は満30歳で死去するまでの6年足らずの画家生活の間に2回ほどパリに滞在。ヴラマンクに憧れ、独特の画風で場末のカフェ・壁・広告塔などを描きました。
鋭い黒の線描と強い激しい筆触が作品の特徴です。では、そんな佐伯祐三作品について、当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
もの憂い情感あふれるパリ街角
洋画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。日本の画壇では、コレクターや購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。佐伯祐三の場合、やはりパリの街景を描いた作品が人気です。
滅多に市場に出ず
活動期間が短かったためか寡作であり、油彩作品でも国内のアート市場でも数えるほどしか出品されることは無いです。ただ作品によっては1億円を超える事もあります。
真贋論争へも発展
贋作も多く、過去には真贋問題で世間を騒がせたこともあるくらいです。
佐伯祐三 作品
≪テラスの広告≫
佐伯祐三 略歴
明治31年(1898)-昭和3年(1928)
大阪市に生まれ、パリ郊外で没。中学在学中から赤松麟作の画塾に通う。
大正6年 | 上京して川端画学校で藤島武二の指導を受けた。 |
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大正7年 | 東京芸術学校人学。 |
大正12年 | 美術学校卒業後、同級生らと薔薇門社を結成。同年ヨーロッパに渡る。ヴラマンクを訪ねて強い刺激を受けた。滞在中にサロン・ドートンヌに出品して入選。 |
大正15年 | 帰国。1930年協会を結成。第1回展を開催。同年第13回二科展に滞欧作を発表。二科賞を受賞。 |
昭和2年 | 再度ヨーロッパに渡る。 |
佐伯祐三 代表作品
- ≪靴屋≫
- ≪郵便配達夫≫など
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