斎藤真一
斎藤真一(さいとうしんいち)
土着と流浪の中で生きる人々を描く哀愁画家
岡山県出身の洋画家。静岡県の伊東で高校教師を務め、昭和34年フランスに留学。藤田嗣治らと親交を深める。帰国後、津軽地方の三味線を弾き語る「瞽女(ごぜ)」の研究を始める。やがて昭和48年に退職。翌年に東京に移って明治時代の吉原の研究を行い、作品の制作を続けました。津軽や越後高田の瞽女の絵はよく知られ、多くのファンを獲得している。スペイン・アンダルシアのジプシーを描いた作品共々、ヒューマ二ズムを根底に人間の本音の姿、自分自身の姿を哀愁の中に表現した。
山形県天童市の出羽桜美術館には、分館「斎藤真一心の美術館」が平成5年に開館。同館は長年の支持者であった出羽桜酒造3代目社長・仲野清次郎氏によって設立されました。では、そんな斎藤真一について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
60年代から70年代にかけて津軽、北陸を旅して
風景の中にデフォルメした人物像を大胆に描いてきた斎藤真一ですが、やはり盲目の女旅芸人を描いた「瞽女シリーズ」が人気で、さらに「夕日」が描かれた作品ほど評価は高い。主な作品の技法は、油彩、水彩、鉛筆などです。
著書でエッセイ賞も受賞
やはり真贋も重要になってきます。特に原画の場合、作家によっては鑑定の有無が決め手になります。日本の画壇では、作家それぞれに鑑定機関を設けております。なお斎藤真一の鑑定機関は、東京・銀座の日本洋画商協同組合鑑定登録委員会になります。
斎藤真一 略歴
大正11年(1922)-平成6年(1994)
岡山生まれ。東京で没。
昭和23年 | 東京美術学校を卒業。 |
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同34年 | フランスに留学。 |
同46年 | 安井賞展で佳作賞を受賞。 |
同48年 | 日本エッセイストクラブ賞受賞。 |
斎藤真一 代表作品
- ≪みさを瞽女の悲しみ≫
- ≪吉原細見≫など
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