嶋本昭三
嶋本昭三(しまもと しょうぞう)
アクション・ペインティングとパフォーマンス
大阪府生まれの具体美術の画家。「具体」という名の名づけ親で、吉原治良の最初の弟子でもあった。代表作である≪穴≫(1950年)は世界で初めてキャンバスに穴をあけた作品として評価される。また、瓶詰めした絵の具をクレーンやヘリコプターから落とし描く「瓶投げアート」などのパフォーマンスでも注目された。
1956年畳50枚上に大砲から絵具を発射するイベントを行い、アメリカ「ライフ」誌に紹介される。 そんな嶋本昭三について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
独自性を発揮した作品で
《大砲絵画》や画面に穴を開けた絵画も制作した嶋本昭三。主な作品の技法は、油彩、アクリル、版画など。後年は国際的なネットワークを使って、郵送で作品を交換する「メールアート」に重点を置いた。
香港やヨーロッパのアート市場を中心に
近年、国内外で再評価されている日本の前衛美術「具体美術」。具体美術のメンバーを中心に作品の価格が高まっている現状ですが、嶋本昭三の場合、比較的60年代前後の作品の方が人気です。ただ国内外のアート市場でも寡作の作家の方に入ります。
嶋本昭三 略歴
昭和3年(1928)-平成25年(2013
大阪府に生まれる。
1947年に吉原治良に出会い、1954年に具体美術協会(1954年~1972年)の結成に参加。ベネチア・ビエンナーレ、グッゲンハイム(New York)、テートモダン、ポンピドーセンター等、多くの海外での招待を受ける。ベネチア・ビエンナーレに日本人で初めて殿堂入りをする。 |
2007年にイタリアが嶋本昭三アーカイブを設立。 |
嶋本昭三 代表作品
- ≪穴≫
- ≪Mar-61≫など
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