須田国太郎
須田国太郎(すだくにたろう)
独自の光と影のリアリズム絵画
思想性豊かな暗褐色を基調にしたモノクロームに近い超俗的な画境で、西洋の油絵の技法を借りて写実に取り組み、そこに東洋の精神を融合させようと心掛けた。
西洋美術史学者の側面も持ち合わせ
洋画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。日本の画壇では、コレクターや購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。須田国太郎の場合、風景画や花、鳥、動物などを描き、特に鷲やバラを描いた作品が人気です。
スペインで研究した神秘的な闇を表現
作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。洋画に関しては、やはり油彩画が水彩画やデッサンより高額な値がつきます。須田国太郎の場合、主な作品種類は、油彩、水彩、パステル、デッサンなど。
西欧的な画風から次第に東洋的に
なお鑑定機関は東京・虎ノ門の東京美術倶楽部になります。
須田国太郎 略歴
明治24年(1891)-昭和36年(1961)
京都に生まれ、同地で没。
大正5年 | 京都帝国大学文学部卒業。 |
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同6年 | 関西美術院に学んだ。 |
同8年 | 渡欧し、スペインに滞在。帰国後は京都帝国大学で教壇を取った。 |
昭和9年 | 独立美術協会会員。 |
同22年 | 日本芸術院会員となった。 |
同34年 | 毎日美術賞受賞。 |
須田国太郎 代表作品
- ≪法観寺塔婆≫
- ≪鵜≫など
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