田中敦子
田中敦子(たなか あつこ)
カラフルな色彩で描かれた円と線
大阪府生まれの具体美術の画家。電球と電線のような配線で、色彩豊かな円と曲線が絡み合う前衛的な作風で注目された。
また作家自らが着てパフォーマンスした≪電気服≫でも知られた。原色で塗られた数百個の電球で作られたドレスでした。 そんな田中敦子について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
ネットワークの形成として
電球、テキスタイル、ドアノブ、ドアベルなどの家庭用品を使用して作品を制作した田中敦子。主な作品の技法は、エナメル塗料、グワッシュ、パステル、版画など。
1972年には奈良県明日香にアトリエを構え
近年、国内外で再評価されている日本の前衛美術「具体美術」。具体美術のメンバーを中心に作品の価格が高まっている現状ですが、田中敦子の場合、比較的60年代前後の作品の方が人気です。
田中敦子 略歴
昭和7年(1932)-平成17年(2005)
大阪府出身。
昭和25年 | 京都市立美術専門学校(現:京都市立芸術大学)西洋画科中退。吉原治良氏に師事。 |
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同29年 | 白髪一雄、村上三郎、金山明らが結成した「0(ゼロ)会」に参加。 |
同30年 | 具体美術協会会員となり、同年の第1回具体美術展に≪ベル≫を出品。 |
同31年 | 第2回具体美術展に≪電気服≫を出品。 |
同40年 | 具体美術協会を退会。 |
同56年 | 「1960年代―現代美術の転換期」展(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館)に出品。 |
同62年 | 「ATSUKO TANAKA, Peintures」展(スタドラ―画廊、パリ)に出品。 |
平成2年 | 「田中敦子展」(喜多美術館、奈良)を開催。 |
同5年 | 第45回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品。 |
同11年 | 「アクション 行為がアートになるとき 1949-1979」展(東京都現代美術館)に出品。 |
同13年 | 「田中敦子 未知への探求 1954-2000」展(芦屋市美術博物館、静岡県立美術館)を開催。 |
田中敦子 代表作品
- ≪ベル≫
- ≪電気服≫など
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