トム・ウェッセルマン
トム・ウェッセルマン(Tom Wesselmann)
鮮明で露骨な色彩と挑発的な視覚表現
ウォーホル、リキテンシュタインと並ぶポップ・アートの代表的な芸術家。1965年に制作された「グレート・アメリカン・ヌード」ように、女性像を様式化したコラージュ、彫刻、版画で名が知られた。タバコの唇、女性の乳房、またはスタイリッシュな靴など初期の代表的なシリーズの単純な人体は、1980年代に入ってからは単純な線によって表現されるようになる。
本人自身は、当時「ポップ・アート」という枠に組み込まれることを嫌い、独持な表現法の確立に力を注いだ そんなトム・ウェッセルマンについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
印刷物コラージュから家具調度品コラージュへ
作品の技法に関しても本画なのか?版画なのか?作技によっても評価や査定額が変わります。現代アートに関しても、やはり本画がデッサンなどより高額な値がつきます。トム・ウェッセルマンの主な作品の技法は、油彩、アクリル、水彩、版画など。
スティール・ドローイング
1984年前後から作風に大きな転機が。キャンバスに油絵具で絵を描くのをやめて、レーザー光線で切断した鉄板を組み合わせ、艶消しのエナメルで彩色したスティール・ドローイングを技法とする作品を制作するようになった。ただトム・ウェッセルマンの場合、やはり海外が主流になり、オリジナル作品が国内のアート市場で出品されることは、ほぼ無いです。版画の方はまだ流通性はあるが。
トム・ウェッセルマン 略歴
1931-2004
オハイオ州シンシナティに生まれる。
1956年 | シンシナティ大学を卒業。ザ・クーパー・ユニオンで心理学も学んだ。 ニューヨーク、パリ、ロンドンなどで作品を発表。 |
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1983年 | 以来、あくまでも絵画であるが三次元的な要素を持ち、ドローイングのプロセスをそのままメタルの作品にする“エキサイティング”な方法を発明した。 |
トム・ウェッセルマン 代表作品
- ≪グレート・アメリカン・ヌード≫シリーズ
- ≪バスタブ・コラージュ≫など
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