上前智祐

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上前智祐

上前智祐(うえまえ ちゆう)

反復作業を積み上げ

京都府生まれの具体美術の画家。小学校卒業後、働きながら日本画をはじめ、後に油画へ変更。吉原治良と出会い、具体美術協会のすべての展覧会に出展を果たす。具体解散後、60年代はマッチの軸の集積による立体を、70年代半ばからは独創的な「縫い」による絵画や立体作品を制作した。

綿密な手作業から生まれた作品群は、小学校卒業後すぐの見習い先での体験であった「縫い」の作業が原点になっているとの事。 そんな上前智祐について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。

非具象絵画を追求

主な作品の技法は、油彩、アクリル、ミックストメディア、版画など。またセメントなどを固めた立体やレリーフ状の作品も制作。

2018年香港のオークションで作家個人のレコードを更新

近年、国内外で再評価されている日本の前衛美術「具体美術」。上前智祐作品も2018年3月競売大手サザビーズ香港でアーティスト記録が更新されて落札されました。

上前智祐 略歴

大正9年(1920)-平成30年(2018)

京都生まれ。

昭和22 二紀会の第1回展に入選。黒田重太郎に師事した。
同27年 吉原治良の作品に感銘を受け、翌年吉原宅を訪ねて指導を仰ぐ。
同29年 具体美術協会(同47年の解散まで出品。)の結成に参加。
同32年 モダンアート協会に参加。(同45年まで。)
同51年 Ge展に出品。(平成13年まで。)
同57年 「油彩と縫いによる個展」(大阪府立現代美術センター)を開催。
同58年 「墨画と版画による個展」(大阪府立現代美術センター)を開催。
平成11年 「上前智祐-集合と稠密のコスモロジー」(大阪府立現代美術センター)で開催。また同年には紺綬褒賞、兵庫県文化賞を受賞。
同17年 「上前智祐と具体美術協会展」(福岡市美術館)で開催。その他個展・グループ展多数開催。

上前智祐 代表作品

  • ≪縫≫
  • ≪縫立体≫など

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