牛島憲之
牛島憲之(うしじまのりゆき)
穏やか静謐(せいひつ)なる世界
牛島憲之は、柔らかな線と穏やかな色彩が特徴の熊本出身の画家でした。100歳近くの生涯で、国内にとどまり、自身の内面の世界を深めた独自な世界観を作り上げました。よく描かれた対象は、畑や並木路、または灯台、水門、タンク、煙突など。平凡な光景がでしたが、詩的な味わいある作品として残されました。
なお東京・府中市立美術館内には牛島憲之記念館があり、遺作約100点を収蔵しております。では、そんな同年代の他の日本人作家に見られない「牛島芸術」。どのような作品の評価が高いのか?当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
多少、人気に陰りも…
日本国内で80年代、90年代の当時は、作品の価格も高騰しておりましたが、正直2000年代以降は以前の価格より低くなっている傾向が見られます。
古さを感じない風景画もあります
洋画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。日本の画壇では、長年コレクターや購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。牛島憲之の場合、富士、舟、太陽が描かれた作品も人気です。なお牛島憲之の作品鑑定は、銀座の至峰堂画廊が受付で「牛島智子」氏になります。
牛島憲之 作品
≪夏日水門≫
≪運河≫
≪風景≫
牛島憲之 略歴
明治33年(1900)-平成9年(1997)
熊本に生まれ。東京で没。
昭和2年 | 東京美術学校を卒業。帝展、日展に出品を重ねる。 |
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昭和24年 | 須田寿らと立軌会を創立。 |
昭和44年 | 芸術選奨文部大臣賞を受賞。 |
昭和56年 | 芸術院会員になった。 |
昭和57年 | 文化功労者に選ばれる。 |
昭和58年 | 文化勲章を受章した。東京芸大の教授もつとめた。 |
牛島憲之 代表作品
- ≪水郷≫
- ≪水辺≫など
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